介護の現場で働く中、年上の女性職員、いわゆる「おばさま介護士」との人間関係に悩んでいませんか?
「また怒られるのかな」
「あの人の機嫌に振り回されるのが本当に疲れる」
そんな気持ちで仕事に向かう日が続いていると、心も身体もどんどん疲れてしまいますよね。
介護現場では、経験豊富なベテランの女性職員が多くいる一方で、その豊富な経験や自己主張が強く出て、周りとのコミュニケーションが難しいと感じることも。
特に、「あの人にどう思われているんだろう」と気にしすぎてしまうと、いつの間にか自分の心が押しつぶされそうになります。
でも、あなたに知ってほしいのは、こうした状況を改善する方法があるということです。
介護歴17年の私がおばさま介護士たちとうまく付き合ってきた経験をもとに改善策を教えます。
この記事では、介護現場で悩みの種とされるおばさま介護職員との付き合い方や、職場の雰囲気を良くするための実践的なコツを紹介します。
人間関係に振り回されることなく、自信を持って仕事に取り組めるようになるためにも、最後まで読んでみてください。
おばさん介護職員と上手に付き合う7つの方法
介護現場で働く際、おばさん職員とうまく付き合うことは、仕事を円滑に進める鍵となります。
うまく付き合うコツは以下の7つです。
- 名前を呼んで挨拶をする
- 感謝の気持ちをしっかり伝える
- 適度な距離感を保ちつつ相手に頼る
- 噂話や悪口は参加せず聞き上手になる
- 自己研鑽に努める
- 無理に好かれようとしない
- 諦めることも大事
基本的には挨拶や礼儀がしっかりしていることが重要。
おばさん達は上下関係に厳しいので、これらを実践していくだけで気に入られる存在となります。
いろんな後輩たちを見てきましたが、挨拶ができて礼儀が正しい人間はおばさん達に可愛がられます。
名前を呼んで挨拶をする
基本中の基本ですが、名前を呼んで挨拶ができると関係性が良くなることができます。
人は、自分の名前を呼んでくれる相手に対して親しみや好意を感じやすいものです。
それに笑顔で挨拶できたら効果は抜群。
挨拶は基本。昔の人ほど挨拶や礼儀に厳しいですから、挨拶ができたらコミュニケーションが取りやすくなりますよ。
感謝の気持ちをしっかり伝える
感謝の気持ちを言葉にして伝えることは超重要です。
感謝の気持ちを伝えられて嫌な気分になる人間はいません。
どんな些細なことでも、『ありがとうございました』『勉強になりました』などの感謝の言葉を伝えましょう。
例えば、「先ほどの〇〇の点、とても助かりました」と具体的に伝えるとより効果は抜群。
適度な距離感を保ちつつ相手に頼る
適度な距離感を意識して相手に頼ると良いでしょう。
相手に頼ることは互いの存在価値を認め合い、信頼関係を深める効果があります。
頻繁に頼りすぎると、相手が負担に感じるので、適度な距離感を保って相手に頼ると良いです。
後輩から頼られると嬉しいものです。
相手の得意分野を頼るとめっちゃ教えてくれますよ。
噂話や悪口は参加せず聞き上手になる
噂話や悪口は周りの雰囲気を悪くします。噂話や悪口には、参加せず聞き上手に徹することが重要です。
- なるほど、そうなんですね。
- 知りませんでした。
- そんなことがあったんですね。
このような返答でその場を乗り切りましょう。
その場の空気に合わせつつ、自分の意見を押し付けないことが、聞き上手になる秘訣です。
噂話や悪口を避けて無駄なトラブルを減らしましょう。
相槌を使いながら意見を求められても当たり障りのない返答で問題なし。
自己研鑽に努める
自己研鑽に努めると自信を持って仕事に取り組めるようになるので、おばさん職員とも対等に話せるようになります。
それにスキルや知識のある人間には口うるさく言わなくなってきます。
論破されるリスクがあると言いにくくなるといった心理面が働くからです。
自己研鑽は、周囲に良い影響を与えますし、おばさん職員も口うるさく言ってこないので一石二鳥です。
無理に好かれようとしない
無理に好かれようとして相手に合わせると、自分が疲れてしまい長続きしません。
無理に相槌を打ったり、会話を広げようとすると、逆に負担になって精神的に疲れます。
なので無理に好かれようとしないという姿勢でいましょう。
精神的に疲れると休職したり、退職したりする原因になるよ。
諦めることも大事
いろいろやったけどやっぱり関係が改善しないというときは諦めましょう。
全ての人と良好な関係を築くのは難しいため、無理をしない姿勢が重要です。
自分の意識を変えることはできますが、相手が変わることはありません。
全員と仲良くするのは無理と割り切るだけで悩みが減りますよ。
介護現場で人間関係を良好に保つコツ
職場全体で人間関係を良好に保つコツについて解説します。
注意点は以下の3つです。
- 職員間でコミュニケーションを取る
- 相手の意見を尊重する
- 自分にとっての味方を探す
職員間でコミュニケーションを取る
介護現場ではチームで業務をこなすためチームワークが重要となります。
職員間のコミュニケーションを増やすことで職場全体の雰囲気が良くなり、業務も円滑に進むようになります。
仕事の話ばかりじゃなくて、ちょっとした雑談も入れることで距離が縮まりますよ。
相手の意見を尊重する
たとえ自分と異なる意見であっても、否定せずに相手の意見に耳を傾けましょう。
自分が正しいと思っていても相手にとってはそうでない場合があります。
相手が自分と違う意見を言った際には「そうなんですね、そういう考え方もあるんですね。具体的にはどう考えているんですか?」と質問することで、相手の話を深く理解できます。
自分の意見を伝えるときは「私はこう思いますが、どう思いますか?」と相手を尊重する言葉を添えると柔らかく伝えれます。
考え方は人それぞれなので話は最後まで聞いて相手の意見に耳を傾けてみよう。
自分にとっての味方を探す
自分にとっての味方を作ることで自然と信頼関係が生まれ、日々の業務も楽になり心に余裕が生まれます。
味方にするのは共通の目標を持ったり、同じ価値観を持ったりしている気の合う職員になります。
同じ価値観をもつ人間がひとりでもいると心強くなりますし、ストレスの軽減にも繋がります。
【効果あり】ストレスを解消する方法
ストレスを溜めない、解消する方法を以下のようにまとめました。
仕事外の時間や環境を活用してリフレッシュしましょう。
- 運動や趣味の時間を作る
- 信頼している家族や友人に相談する
- 自分が何に悩んでいるかを明確にする
- 人それぞれ価値観が違うことを理解する
- 苦手な相手と適度な距離を取る
- 転職活動をする
運動や趣味の時間を作る
運動や趣味の時間をもちましょう。
運動の心理的効果はストレスの解消にとどまらず,これまで多くの研究で,不安,抑うつ,気分,自尊感情,自己概念,認知機能などの改善に対する効果も明らかにされている。
引用元 九州大学健康科学センター 運動と精神的健康の関係 : ライフステージの観点から
ヨガ、水泳、ジョギング、ウォーキングなどの有酸素運動が気分の改善と向上に効果的とされています。
趣味や運動を日常生活に取り入れて心身ともにリフレッシュすることで、気持ちを切り替え、仕事に前向きに取り組むことができます。
信頼している家族や友人に相談する
モヤモヤしているなら他人に話してみましょう。
話すことで気持ちが整理され楽になります。信頼している家族や友人、職場以外で話を聞いてくれる人を選びましょう。
職場の人間でも相談はOKですが、本当に信頼している人にしましょう。
どこで話が広がるかわかりませんからね。
自分が何に悩んでいるのかを明確にする
自分が何に悩んでいるのかを明確にすることで悩みを具体化できるので、解決策を見つけやすくなります。
- 悩みを書き出す
- 具体的な状況を振り返る
- 感情を整理する
- 何が自分を不快にさせているのか考える
悩みを明確にして対処するようにしよう。
人それぞれ価値観が違うことを理解する
人それぞれ価値観が違うことを理解しておきましょう。
自分とは違うアプローチで業務を行っていても「そのやり方も一つの方法だ」と受け入れると心が楽になります。
やり方や考え方は人それぞれ。干渉しすぎるとストレスの原因になるよ。
苦手な相手と適度な距離を取る
苦手な相手とうまくやれないなら適度な距離を取りましょう。
無理に関係を深めようとせず、業務上の必要最低限のコミュニケーションに留めることも大切です。
わたしも苦手な相手とあまり関わっていません。
関わってもいいことが特にないので、必要最低限のコミュニケーションにしています。
転職活動をする
いろいろ試したけど職場環境や人間関係が改善しないなら転職活動をしましょう。
環境を変えることで、新たな気持ちで仕事に取り組むことができます。
いつでもやめれる準備をしておくだけで心が楽になります。
転職活動は無料で自由ですからね。
介護の求人はたくさんあります。体を壊す前に転職活動をしていきましょう。
介護現場においてのQ&A
- 介護現場はなぜ人間関係が悪いのでしょうか?
-
やはり慢性的な人手不足と業務量が多く余裕がない点が挙げられます。それに見合った給与もなく低所得などの要因により、スタッフの不満が蓄積されやすい環境にあります。
- 利用者に嫌われる介護士の特徴は?
-
言葉遣いが乱暴で態度が冷たい、利用者の話を聞かない、仕事が雑な人ほど嫌われます。利用者さんは人間です。利用者に信頼される介護士になるためには、丁寧で思いやりのある態度を意識しましょう。
- 介護職でベテランと言われる人は、何年目ですか?
-
介護職で「ベテラン」と言われる人は、一般的に5年以上の経験を持つ方が多いです。介護職でベテランと言われるためには、知識やスキルだけでなく、信頼を築く姿勢も重要です。
まとめ:おばさん達を味方につけて友好関係を築こう
ここまでおばさま職員との付き合い方や、職場の雰囲気を良くするための実践的なコツについて解説してきました。
最後にこの記事のまとめです。
- 挨拶や感謝の気持ちを伝える
- 適度な距離感を保って相手に頼る
- 噂話や悪口には参加せず、聞き上手になる
- 自己研鑽に努め、無理に好かれようとしない
- 試して改善しないなら転職活動をする
おばさん介護職員とうまく付き合うには、挨拶や礼儀を忘れず、適度な距離感を保つことが重要です。
この記事の内容を実践しながらうまく付き合ってみてください。
きっと、良好な関係を築くことができます。
おばさん職員を味方につけることで、職場の雰囲気が大きく変わります!
良い関係を築けると、介護の仕事にもっとやりがいを感じられるようになるでしょう。
無理はせず、ぼちぼちやっていきましょう。
最後までお読みいただき、ありがとうございました。